私と家族の20年

Hirayama Masaki

平山 茉咲

私の宝物、それは二十歳の誕生日にもらった20年間のアルバムです。

子どものアルバムってあったりなかったり、まとめ方も様々かなと思いますが、 私にとってのアルバムは母がいろいろと手書きのメモを残しながら装飾もしてくれている手作りのものです。
0〜1歳ごろまではこのアルバムがあって、当時の母の気持ちが伝わってくるこのアルバムを見るのが小さい頃から大好きでした。
でも、妹が生まれてからのアルバムはなくて寂しかったので「アルバム作ってー!」って小さい頃からねだっていたのを覚えています。


二十歳になったとき、
送られた荷物を開けると、ネックレスとブレスレットが入っていました。
これも大切な宝物となるものの一つだけど、その時はいつもは入っている手紙も何も入っていなかったので寂しい気持ちになりました。
自分は家族の誕生日に手紙を送ってないのに、もらってないと寂しがるなんて勝手ですが、やはり家族からのメッセージが一番嬉しいんですよね。

時が少し経ち、この頃はコロナのワクチン接種の時期だったので、寝込んでも大丈夫なようにとまたすぐに荷物を送ってもらいました。
そこに一緒に入っていたのがこのアルバムです。
開けたときは嬉しくて嬉しくてめちゃくちゃ泣きました。

アルバムには手書きのメモを交えながら0歳から19歳までの写真が年ごとやイベントごとにまとめられていて、最後には家族4人からのメッセージも入っています。

特にこの両親からのメッセージは嬉しくていつ見てもぐっと来ますね……。
何があっても私には味方になってくれる両親がついてくれているからなんとかなるんだろうなと安心感に満たされます。

この20年のアルバムには運動会とか発表会とか学校関係の写真はほぼありません。
これは家族の思い出が詰まり詰まったアルバムです。

アルバムを見返していて、膨大な写真から一枚一枚選んでくれて、貼ってくれて、飾りつけてくれて、その工程一つ一つがとても嬉しいしアルバム自体がとっても宝物ですが、ここに詰まっている思い出があるからこその宝物なので

私の宝物は、家族との思い出そのものです。


生まれてきてちょうど22年。
家族と過ごした時間は長いようであっという間です。
大学を卒業したら今よりも会いにくくなるかもしれないけど、これからも仲良くて楽しい家族との思い出を増やしていきたいなっと思います。

(20年間のアルバム:60ページ)
(展示用 私のメモ付きアルバム:60ページ強)