2つのピンキーリング
私の宝物は20歳の誕生日に両親からもらったピンキーリングのネックレスです。
母は娘が産まれた際に自分と姉と私の分のピンキーリングがついたネックレスを作り、普段から身につけていました。
そしてそのピンキーリングを娘が20歳になった時にネックレスにして渡せるようにと準備してくれていました。
そうしてもらったネックレスが私の大切な宝物です。(上の背景写真→私、下左→姉、下右→母)
私の誕生石はルビーです。
私よりもひと足先に20歳を迎え誕生石であるエメラルドのネックレスをつけた姉を見て、次は自分の番だとワクワクしていたのを覚えています。
そして私が20歳になりやっと自分のネックレスがもらえると実家から自分の家に届いたネックレスを見てみるとなぜかピンキーリングが“2つ”ありました。
リングと共に送られた母からの手紙の中に、なぜ私の分だけ2つあるのかが記されていました。
母は私が産まれてすぐに私の分のピンキーリングを買いに行ってくれたそうです。しかしそのことを知らなかった私の父はその年のクリスマス、サプライズで母に
私の分のピンキーリングをプレゼントしました。もう既に買っているとは言えず母が買っていたリングはネックレスに、父からもらったリングはきれいに保管していたそうです。
このような経緯で私のピンキーリングは2つあります。
母がずっと身につけていたリングと、父が母と私のために用意してくれたリング。
どちらも私にとっては宝物です。
子供が生まれてすぐに20歳になった時のことを思いネックレスを作ってくれた母と、サプライズがうまくきまりきらない少しおっちょこちょいな父。
どちらのリングにも両親の想いが詰まっているため、私としてはなんだか得をした気分でいます。
無くしたくないので普段使いはあまりできませんがいざという時に身につけようと思います。
ちなみに今もまだ父はこのことを知らないので、今回の展示は母にしか見せてあげられません。
お父さん、ごめん!